エタノール混合燃料
最近の新エネルギーの話題として注目されているのが、エタノール混合燃料です。これは、ガソリンにエタノールを混ぜたもので、自動車の燃料として使いCO2排出を抑えようというものです。
エタノールは、サトウキビやトウモロコシなどから生成されるアルコール分で、CO2の排出はガソリン等より少なく『CO2フリー』(*1)として環境面ですぐれた燃料として期待されています。
自動車にエタノール混合燃料を使用していること関しては、ブラジルが最先端を進んでいます。また、世界最大のエタノール輸出国ともなっています。
ブラジルで走る自動車のほとんどがエタノールが混ぜられた燃料が使用されています。更に、アメリカ、日本、欧州でも研究が進み、実用化へ近づいています。日本では、2008年にはエタノール混合燃料(E10)へ転換する方針を環境省と経済産業省が決定しています。
(*E10とはガソリンにエタノールを10%混合した燃料)
研究は進んでいる様子
エタノールの研究は、草などを原料とした『ソフトバイオマス』の実用化に向けて世界で、もちろん日本でも『稲ワラ』を利用するなど研究が進んでいるようです。ソフトバイオマスとは、アメリカのエネルギー省の造語で、ソフトに対して『ハードバイオマス』もあります。ハードは木材などの固い素材が原料となるものです。
今後、先に実用化がされるのはソフトバイオマスのほうで、ガソリンとの混合割合がE10よりも柔軟な対応ができるように進んでいく様子です。
(*1)『CO2フリー』
エタノールは全くCO2を排出しない訳ではなく、いわゆる万能エネルギーではありません。しかし、エタノールの原料となる植物が成長する過程でCO2を吸収することから、全体として排出されるCO2は相殺されるという理論から『CO2フリー』といわれています。
蒸留するときのエネルギー
エタノールを作る過程の中で蒸留があります。
このときに大量のエネルギーが使われているため、必ずしもCO2削減に役立っていないとの見方もあります。また、トウモロコシ、大豆や麦といった食料を原料とすることは環境や食糧不足を招く原因の一つとなるためマイナス影響が大きいとする考え方もあります。
日本では、草や廃材を原料としてエタノール生産ができるように研究されているようですから、少なくとも食料を犠牲としたエネルギー生産はしていないのではと思います。

