日本の発電
日本の発電のおよそ6割が火力発電(石油・石炭・天然ガス)によるもの、およそ3割が原子力発電によるものです。現在の日本の発電は火力と原子力をベースとして水力や地熱発電、そして風力や太陽光などの自然エネルギーを用いて発電されています。残念ながら、自然エネルギーの割合が少ないのが現状のようです。
現在、最も多い火力発電で用いられる燃料は輸入に頼るのが現実。そして、発電に使われるエネルギーは膨大です。また、中東情勢などの理由による原油高、原発の稼働が停止し火力発電に切り替えると発電コストが高くなるようです。その結果、電気代として家計への影響も考えられます。
●2004年度末現在の発電設備容量(一般電気事業用)は23,755万kW
【構成】
水力4,526万kW(構成比19.1%)
火力14,517万kW(構成比61.1%)
原子力4,712万kW(構成比19.8%)
(2004年度)
●2004年度の発電電力量(一般電気事業用)は9,705億kWh
【内訳】
水力970億kWh(構成比10.0%)
火力5,860億kWh(構成比60.4%)
原子力2,824億kWh(構成比29.1%)
新エネルギー51億kWh(構成比0.5%)
(2004年度)
「1950年代は我が国の電力需要の大半を水力発電がまかなっていましたが、1960年代には戦後の経済復興に伴う電力需要の拡大により、大容量・高効率の火力発電所を中心とした電源開発が進められました。このことから、火力発電による発電電力量が水力発電による発電電力量を上回り、総発電設備に占める火力発電設備の比率についても年々増加していきました。
しかし、第一次石油危機を境に、原子力発電、LNG火力発電等の石油代替電源の開発が積極的に進められ、電源の多様化が図られてきました。
この結果、発電電力量で見ると、1973年には71.4%であった石油火力発電の割合は、2004年度には、わずか8.2%まで低下しています。我が国としては、今後とも、一つのエネルギー源に依存することなく、供給途絶リスクの小さいエネルギーを中心に、エネルギー源の多様化を図っていくことが必要になっています。」
(出典:資源エネルギー庁)
Web site:資源エネルギー庁
原子力発電所の現状 2011年6月9日現在
日本の原子力発電所には合わせて54基の原子炉があります。このうち35基は東日本大震災、定期検査、要請による自主停止のため運転を停止しています。現在、運転している19基の原子炉も定期検査を受けることになれば順次停止していくものと思われます。
例え、定期検査を終えたとしても、運転を再開できるかどうかは不透明で、すべての原子炉が停止する可能性もあるようです。
また、政府の試算では、原子炉再稼働できない分を火力に置き換えると年間3兆円の燃料費がかかるとしています。また、日本経済研究センターによると、二酸化炭素の排出量は年間7500万トン増えるとしています。
(参考資料:読売新聞 2011年6月9日記事)
人間の生活や経済活動には欠かすことのできない電気。
この電気をつくるために日本全国各地に発電所はあります。そして、昼夜を問わず常に電気を供給しています。発電所の存在はあまり意識しないことかもしれませんが、感謝しなければいけませんね。そして、大切に使いたい電気。